「このままでいいのだろうか」
「死ぬときに後悔しないのだろうか」
副業を始める前の私の頭の中で、グルグル考えていたこと。
毎日家と会社の往復。
お金のためだけに働く毎日。
満たされない仕事。会社や同僚の愚痴を言い、すべての原因を人や環境のせいにしていた4年前。
早く何か自分が本当にやりたことを探して、一刻もこの状態から抜け出すことばかり考えていた。
焦るけど、何をしていいか、分からない。だから、また焦る。
そして、苛立つ気持ちを人にぶつけて、自己嫌悪になる。
その繰り返し。
逃げ出したかった。
負の連鎖を打ち破りたくて、セントラルロンドンにある日本語教師育成学校に6ヶ月通った。授業は大変だったけど、新しいことを学び、知らない環境で勉強することは、久しぶりに楽しかった。
6か月間は無我夢中で学んだ。
6か月後、日本語を教えたいと思い、最低賃金で雇ってくれる語学学校へ面接に行き、そこで週2回教える副業を始めることができた。
でもそんな稼ぎでは到底食べてはいけない。
また、不安がよぎる。
それから、手当たり次第に、思いつく自分がやってみたいことをしていった。お金になるかどうか分からなくても、とにかくやってみた。
オンラインサロンに入った。
今まで出会ったことのない人達に刺激を受けた。
そのオンラインサロンでコーチングを知った。
コーチングを受けていくうちに、コーチングが楽しくなってきて、コーチングプレイスでコーチングを学びだしたのが、2年前。
最初は、日本語教師のティーチングにコーチングを取り入れたいと考えたからだった。
コーチングを学びだしていくうちに、色々な方の価値観をシェアしていただいたり、自分に向き合うことが出来て、段々と人生が変化し始めた。
大きな変化は、人から「ありがとう」と感謝されることで、自分の人生が充実してきたこと。人からの「ありがとう」が、自分の人生を、グレーからブルースカイに変化させてくれた。
このころから、コーチングと日本語教師で食べていきたいと、考え出していた。
コーチング講座の受講が終わってから、すぐに、コーチングプレイスのマーケティング講座の受講を始めた。
「絶対に本業をやめて、コーチングと日本語教師で食べていくぞ」と意気込んでいた。
マーケティング講座を受け始め、自分で副業をトライしていくうちに、自分は副業を本業にするのは、向いていないのではかと気づいた。
同時に、本業への感謝の気持ちが芽生えていった。
本業からの安定収入があるからこそ、自分の好きなコーチングや日本語教師が出来ているんだと、本業に感謝して、取り組むことができるようになった。
同僚への愚痴は減り、同僚の声を聴くようになった。
そうしたら、以前は1時間話すことが苦痛だった同僚との関係が、1時間雑談できる関係となっていった。
不思議なものだ。
マーケティング講座受講を終えて、ちょうど1年がたつ。
マーケティング講座を始めた1年半前は、絶対に本業をやめようと思っていたけど、今は、本業と副業のバランスをうまく取りながら、いつか、副業が本業になる日が来ればいいと考えている。
4年前は、ただただ、このままでいいかを悩み、グルグル頭の中で、シュミレーションをしていた。
でも、今は違う。
先はどうなるか分からないけど、リスクの取れる範囲で、自分が好きな副業をやり、それを支えてくれる本業に集中できるようになった。
副業をやっていくうちに、本業で安定収入を得れる土台があるから、副業をやっていけることに気付き、本業に感謝するようになった。
副業と本業の割合が、少しずつ逆転していけるように、今できることを楽しみながら、やっていきたいという気持ちに変化していった。
不思議なものだ。
今の世の中は、一昔前に比べたら、予測がしにくくなっている。
だからこそ、今、楽しいことを精いっぱいやっていくことが大切なんじゃないかなっと感じている。
ライスワーク（ご飯を食べるための仕事）とライフワーク（好きなことをする仕事）を同時にやってみたことで、ライスワークにもライフワークにも感謝できるようになった。
このバランスを保ちながら、自分が今度どういう選択をしていくのか、楽しみだ。
そして、このバランスは人によって違うだろうし、どのバランスがいいのかは、実験してみるしかないのではないかと、思う。
今の自分にとっては、ライスワークとライフワークのどちらかに偏るのではなく、50％50％のバランスが、一番心地い選択だと感じている。
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