自分が大切にしている価値観が分かっていると、起こる事象に対して、自分の反応が選択しやすくなる。
同じことが起こったとしても、人それぞれ反応が違うのは、それぞれの信念や価値観、生きる目的が違っているからだ。
ドーバーへの週末旅行で、同じことが起こった時に、友達と自分の反応が違った。どうして違うかというと、友達と私では、大切にしている価値観が違うからだと、気がついた。
2020年3月のロックダウン以来、初めての週末旅行。
お天気にも恵まれ、日曜日の朝、友達と海沿いを歩きながら会話していた。
目の前にドーバークリフ(崖)と右手には青い海。気持ちいい風を受けながらの会話。
そしたら、小学生くらいの男の子が、浜辺から、私たちめがけて石を投げてきた。
私は、怒りが先に出てしまい、感情で反応してしまった。
一方の友達は、さらりと、「無視、無視。」と全く取り合わない様子。
友達は、自分が大切にしている価値観が明確だから、感情ではなく、自分の価値観に照らし合わせた反応を選択でているんだ、と感じた。
友達は、「自分が変えられないものを変えようとするよりは、自分が変えられることにフォーカスしたほうがいい」という価値観があるように思う。
私も、友達と同じ価値観だが、石を投げられた時に、瞬時には、友達と同じような冷静な行動がとれなかった。多分、友達がいなかったら、少年を怒っていたと思う。
私達が無視したことで、少年は、反応が欲しかったのか、「ニーハオ」とか中国語風の口調で私たちに話しかけてきた(?)けど、私達はそのまま、無視を貫いた。
どの選択がいいとか悪いではないと思うが、感情ではなく、自分で行動を選択するということが出来た友達を羨ましいと思った。
なぜなら、感情でなく、自分で行動を選択できるようになると、人生は楽になると感じているからである。
行動を選択するには、自分が人生の中で大切にしている価値観が明確だと、選択にブレがなくなるし、人生の中での優先事項が明確になりやすい。
人は、「緊急だけど重要じゃないもの」をついつい優先してしまうのは、自分が人生で何を大切にして生きていきたいのか、何に価値を置いているかを、ついつい置き去りにしているからだと、思う。
私は、コーチングセッションをする時、クライアントの価値観を大切にする。価値観を考えたことがない方には、そこを考えてもらう時間をもつことがある。価値観については、考えたことがあるようで考えたことがなく、分かっているようで分かっていないものである。
価値観がはっきりみえると、起こる出来事への行動の選択力や、優先順位のつけ方が、楽になってくる。
といいならがら、感情が先に出てきてしまうときは、当然ある。
昔は、怒りの感情や妬みの感情は悪いものだと、自分を苦しめていたけど、今はそれも含めて自分だと、受け止めることができるようになってきた。
だけど、やはり理想は、自分の大切な価値観をいつも認識しながら、自分の行動を選択していける人生を送りたい。
人生は、自分がしてきた選択の結果だから、行動の選択力をつけていきたい。
自分が大切にしている価値観を話してみるコーチングセッション。新規の方も募集しています。