多様性
ロンドンに来て、驚いたことの一つ。
多様性には、表層的な多様性と深層的な多様性があると言われる。
表層的な多様性とは、性別・人種・国籍・性的指向など、互いに非常に異なる多くの人や物の集まり。
深層的な多様性とは、価値観・宗教・経験・受けてきた教育・文化・コミュニケーションの取り方の違い。
ロンドンにきて、表層的な多様性は勿論、深層的な多様性に驚いた。
例えば、真夏にダウンを着る人、真冬にタンクトップで歩いている人。
電車や歩きながら食事をしている人。
パーティーの時間に遅れるのはエチケット。
修理に来る人も時間通りにくるのは、宝くじに当たるくらい稀。
宗教上、牛肉や豚肉を食べない人がいるので、結婚式のイベントなどでは、食事が選べるようになっているし、レストランでも料理のオプションが多い。
ビーガン、ベジタリアンなどの食事も充実している。
様々な多様性を、それぞれが尊重しながら、社会が形成されている。
日本で長い間暮らしてきた私にとっては、初めは驚きの連続だったけど、ロンドンに暮らし始めてから、多様性が理解できていると、思っていた。
しかし、それは大きな勘違いだと、コーチングを学びだして気づいた。
自分の価値観で、自分が世界の中心、自分の価値観を軸において考えていることに、コーチングを学ぶことで気づいた。
自分の価値観や倫理観と違うと、人を自分の方に引き寄せようと、アドバイスをしたり、意見をしていた。
反対に、相手の価値観や意見を受け入れようと、苦しんでいた。
大バカ者だ。
コーチングとストレングスを学んで、ラクになれたこと。
それは、色々な価値観や考え方、誰しも同じ人は一人として、この地球上に存在しない。
だから、受け入れるのではなく、受け止めるでオッケー、を実践できるようになったこと。
先日、私が言ったこととは違う内容を、他の人が伝えていることを、知った。
昔の私だったら、動揺して、その人に、「そういう意味ではない」と抗議のメッセージを送っていたと思う。
でも今回は、「あっ、私の言ったことがそういう風に伝わってしまったんだな。色々な取り方があるから、それはその方の取り方なんだな」と思えた。
深層的な多様性について、理解出来ているから、今回は怒らなかったんだと、思う。
世界の中心を自分にしていると、真の意味の多様性は理解できない。
コーチングで深層的な多様性が理解できたことで、心底、ラクになった。
みんな違ってみんないい。
ゆるく楽しく。
それぞれの違いを楽しんでいきたい。