「自分を休ませる練習~しなやかに生きるマインドフルネス~」矢作直樹著を読みました。
私は本を読むときに、以下質問を意識しながら、本を読むようにしています。
この本を読むのは何のためか?
私が人生で本当に苦しかった4年前に、叔母から「さっちゃん、読んでみんさい」と言われて読んだのがこの本です。この時は、尊敬する叔母が薦めてくれるんだから、私がどん底から立ち上がるためのヒントがあるんじゃないかと、藁をすがる思いで読みました。
この本を読むことで何を変えたい?
どん底から這い上がりたいの一心でした。自分を休ませること、大切にすることを考えたこともなかったので、そうやったら、自分を休ませることができ、大切にすることができるのかヒントを得たかった。このままだと心が押しつぶされてしまうと感じていたので。
「マインドフルネス」ってよく聞くけど、どんなものか理解して、「今この瞬間」を楽しめるように変わりたい。
本からヒントを得て何を実行するか?
体を壊してまでやるべきことなど、この世にはない。頑張りすぎず、いい加減になることで、自分も周りも苦しめることをやめる。頑張るという言葉を自分にも人にも使わない。
責任を取りたくないからと否定する傾向が強いが、「こうなったら、どうなる?」と考えてみる。
しんどい気遣いはやめる。付き合うのがしんどい付き合いはやめる。
自分を褒める。人を褒める。承認する。
体は借り物。お風呂で体を洗うとき、「ありがとう」と心の中で感謝しながら、洗う。
お酒の量を減らす。
朝起きた時「今日一日いい日になる」と心でつぶやき、寝る時に「今日はいい日だった」と心でつぶやく。
「二十四節気」季節を意識して生活する。
何かに囚われそうになったら、「融通無碍」という言葉を思い出す。
「融通無碍」とはなにかに囚われることなく、あるがままで自由な状態のこと。
ぼーっとする練習をする。
実行してみてどうだったか?
頑張ることをやめ、いい加減になることで、自分の時間も増えたし、自分が思っていたより、周りは何も変わらないことに気が付いた。自分が勝手に作った枠に囚われていることに気が付けたら、自分も周りも楽になった。
否定的にならず「こうなったら、どうなる?」と考えるように思考を転換するのはまだ難しいけど、取れるリスクの範囲なら行動できるようになった。
しんどい気遣いや付き合うのがしんどい付き合いをやめたら、新しい付き合いが見つかっていった。新しいものを手に入れるには何かを手放すことがたいせつだなと実感できた。
自分を褒める。人を褒める。承認する。コーチングを始めてから、益々出来るようになった。自分も他の人もこの世に誰一人として同じ人はいない。この世にいることだけで、凄いことだと感じるようになった。
お風呂で体を洗うとき、「ありがとう」と心の中で感謝しながら、洗う。昔は低い鼻も、短い脚にも文句ばっかり言っていたけど、今は、匂いを嗅いでくれてありがとう、歩いてくれてありがとうと心から思えるようになった。
お酒の量を減らすなんて、本当に考えられなかったけど、今は週に2日飲む程度まで抑えられた。お酒を減らして、時間が有効に使えることに気がつけたし、以前より前向きに色々なことに取り組むことが出来るようになった。むしゃくしゃして、飲みたくなった時、「明日どういう気分で起きたい?」と質問できるようになった。
朝起きた時や夜寝る時は、まだ脳はボケているので、「今日一日いい日になる」と心でつぶやき、寝る時に「今日はいい日だった」と心でつぶやくことで、勘違いしてくれるらしい。前より、色々なことに感謝できるようになった。
「二十四節気」季節を意識して生活するようになって、心と体のリズムが整う感覚がある。季節のものを食べて、季節の花や植物を観察することで、自然は凄いなーと感じるようになった。月の満ち欠けも意識して生活するようになった。
なにかに囚われそうになったら、自分にとって何が本当に大切な価値観かをメタ認知して、その囚われを客観視できるようになった。
基本日曜日は何も予定を入れず、一日中ぼーっとするようになってから、自分がやりたくないことは、断れるようになった。だって、ぼーっとする時間を自分のやりたくない時間のために、削るなんてできない~
思考を変えるだけで、生き方は変われるんだと、自覚できた。
著者について
1956年、神奈川県生まれ。81年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。99年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。16年3月に任期満了退官。