これでいいのだ

ライフ

視点をかえることや他人からのフィードバックは、気づいていない自分の状況をしり、思考や行動を変えるために、必要だ。

なぜなら、自分の視点は限られたもので、思い込んでいる可能性あるからだ。

他者視点やフィードバックからの気づきで、自分の思考や行動がガラリと変わる。

「お世辞がいえない」という自分の気質は、とても損だなと、ちっちゃい頃から、感じていた。

「お世辞がいえない」がゆえ(それ以外の理由も大いにあると思うが)、人生で、何度か年上の女性から辛く当たられることがある。

日本の日系企業で働いていたときに、年上の女性から、トイレに置いていたポーチに水を入れられたことがあった。その人が好きな女性先輩と仲がよかったことが、理由ではないかと、周りから、言われた。

日本の外資系企業で働いていたときは、年上の女性から「さちさんは、フランス人の上司に気に入られていると言われているから、気を付けた方がいいよ」と、他の同僚から忠告をうけたことがあった。理由は不明。

ロンドンに来たばかりの時に働いていた会社では、年上の女性から、「さちさんはコネ入社なのよ」と周りに噂されていたらしい。周りからは、日本の本社から派遣されている社員と仲がよかったことが、理由ではないかと言われた。

そんな時に、お世辞がいえる自分であったなら、その人達のことを褒めて、気に入られようと努力できたのではないかと思う。でも自分は自分が思っていないことは言えない性分なので、それができなかった。損だなーといつも感じていた。

でも、昨日、仲のいいコーチ二人から、「さちさんがお世辞を言わないことをしっているから、さちさんが言ったことは信じられる」と言われた。

それを聞いて、「えっ、そんな見方も出来るの」とびっくりした。

そっか、今まで、自分にはなかった視点だけど、私の「お世辞がいえない」という気質が、他の人からの信頼を得ることが出来たこともあったのかもしれないと、気づいた。

考えてみれば、逆境の時々で、いつもサポートしてくれる人がいたことも、思い出した。

その人達はもしかすると、私の不器用さが痛々しくて、助けてくれていたのかもしれない。

逆境の時は、悲しく、苦しく、いっぱい泣いたけど、泣いた後は、その経験をバネにして、へこたれずやってきた事実にも気がついた。

「お世辞がいえない」は悪い気質ではなく、いい風にも働いてくれているから、私は「これでいいのだ」と心から思えた。(バカボンのパパの境地)

自分が見れる範囲は限られている。

他の人からの視点やフィードバックで、思考や行動を好転できる。

信頼ある人からの視点やフィードバックを、もっと聞いて、人生を楽に生きていきたい。