ありのままの自分を受けとめてほしかった

ライフ

承認と褒めるは違う。

承認は、相手のありのまま(Being)のその人自身をたたえること。

褒めるは、相手の役割・功績・所有物(Having)や相手がすること(Doing)に対して、自分が好ましいと思うこと伝えること。評価が入る。

子供の時、私は褒められた記憶はあるが、承認された記憶があまりない。

親は、私の肩書や成績、テストの結果は褒めてくれたけど、あまり、私自身の性格や価値観に興味がなかったからだと思う。

幼い頃は、自分を見て欲しかったので、親が褒めてくれることに注力して、行動していた。

中高生になって、自分の価値観やこうありたいという希望が出てきたが、親は、私の価値観やこうありたいにはまったく興味がなかった。

だから、親に聞いてもらおうともしなかった。あきらめていた。

親から承認してもらったという感覚は、今まで感じたことがない。

そうやって育ってきたこともあって、大人になってからも、相手の役割、功績や所有物、その人がする行動を重要視してきた。その人自身の内面要素よりも、その人の外的要素に、趣を置いてきた。

どこに所属しているか、何をしているか、何を持っているか。

そんなところにしか見てなかったので、継続的な人間関係を継続するのが難しかったように、感じる。

コーチングを学んだことで、自分のありのままを承認してもらうことに、幼いころから、ずっと飢えていたんだと、気がついた。

コーチングをうけることで、自分の「あり方」「存在」「自分がどうありたいか」「何を大事にして生きたいか」が明確になってきた。

自分の「あり方」「存在」「自分がどうありたいか」「何を大事にして生きたいか」を自分自身が大切にできるようになってからは、相手のことも、ありのままのその人の存在を重視して、付き合っていけるようになった。

そしたら、不思議と、長期的な関係が、ラクに、構築できていけるようになった。

褒めることも大切だが、ただただその人の存在を承認することの大切さも、コーチングを学び、コーチングを受け、コーチングをするようになってから、実感している。

相手を観察、じっくり聞いて、理解したうえでの、承認が重要だ。

まだまだ、相手を褒めることの方が簡単なので、ついつい褒めてしまうのだが、承認をどんどんしていけるようになりたい。

相手への声のかけかたを意識し、相手のありのままを、受け止められるようになりたい。

自分もそうされると、嬉しいだろうから。